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最上段は白昼の室内照明なし。 2段目は白昼の室内照明あり。 カプラーはKATO の標準のまま。 別売の可動通過幌(後述)を付けた状態。 左写真は、薄暮の中の室内照明。 これが、夜間の走行状態だと、室内照明 はより鮮明になる。 未だ乗客無しで、車内壁・床と座席の肘 掛けの一部しか見えない。従って、照明 効果の確認が弱いかも知れない。 車両はKATO の「スハ43」を例示した。 |
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KATO は天井に白い反射板を取り付ける(下写真参照)。 極小チップ型LED が中央に2個配置され、構体・妻側まで光りが廻る。 TOMIX は砲弾型LED が両妻側につき、照明板も短い。その上、LED の ソケットより後ろには光が廻らないので妻側は無灯火となる。 ← チップ型と砲弾型LED の大きさの差は歴然としている。 KATOの照明基板は独自設計され、実にコンパクトに纏められている。 それに比べてTOMIX のLEDと基板の部材は通常の市販部品を流用している だけの安易な造りになっている。 一世代以上も古い設計のように思われる。 KATO の特許問題でTOMIX は遅れを取ったのであろうか ? |
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このアドバイスに従い、剥がれ落ちた乗客のお尻と座席に残るプラ 接着剤の残滓を球形(ボール状)ヤスリで削り落とし、瞬間接着剤で 再接着した。この時、乗客のお尻も平らにした。 ルータービットも色々あるが、鋭角円錐ヤスリより球形ヤスリが断 然適している。アッという間に削れる。接着も確実になった。 |
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三百体の人形の中、衣服の裾を広げた女性が約五十体入っている。 この人形は例え広げた裾をカットして座席にセットしても座高が高い 為に、他の乗客の高さを超えて不自然になる。 車載には無理だが、駅ホームや待合室のベンチなどに使えばよい。 四十体がボーナスとして付いてくるので、車載に使える乗客の数は 当初の三百体近くになって有効数は変わらなかった。 |
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可動幌は和紙、幌枠は真鍮薄板を黒染めして ある。当時の幌は黒が正しい色。 客車模型の車間距離がかなり広い現実を踏ま え、二個が一組となっている。 左の写真はその内の一つ。 写真の左は正面と斜め。 中央より上に爪のある手前の枠は相手の枠と 接触する側。 写真の右は幌が持つ自然の復元力で伸びた状 態と手で縮めた状態。相当な伸縮力がある。 実に精緻にできていて、技術力の高い工房で あることが判る。 |
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KATOスハフ42の妻裏には、妻表面と同じ段差が縦に走る。 固定板の巾はこの埋め込む段差の巾で決まった。 ただし、KATOの妻裏に全て段差がある訳ではない。 又、TOMIXの妻裏にはこの段差がない。 その場合は接着力を強くする為に固定板の巾をもう少し長くした方が良い。 写真左の固定板上の赤の点線は固定板の高さをこの位置まで高くする方が 接着力で好ましいが、車外からデッキの窓越しになるべく固定板が見え難く するように高さを下げた。 固定板の車内側にはつや消し黒を予め塗装しておいた。 |
車体メーカーによって固定通過幌を取り付け た妻の上部段差形状が違う(上掲写真)。 KATOは楕円、TOMIXは直線となっている。 可動通過幌枠の上部形状と合わない。 そこで左のように、枠の向こうに着いている 折りたたみ和紙の接着境界ギリギリの処を見 定めてニッパでカットする。 |
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接着剤をチューブのままや、先端ノズル東急ハンズなど で別売)付きで使用するのは厳禁。 接着液量のコントロールが難しい。 液量が多いと接着力が弱まったり、周囲に不必要に はみ出したりして、思わない事故を引き起こす。 左写真の瞬間接着剤塗布ツールは優れもの。接着剤を 一旦液皿に出し、塗布棒に接着液をつけて塗布する。 先の尖った塗布棒はデッキの手すりの緩みを点付け するのに便利。下の二本は面塗り用。 |
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TOMIXの場合、標準でついているKDカプラー#5と、IMON HO-101 カプラーに換装した車体を交互に連結する。 そうすると、車間距離は8.5oとなる。 TOMIX標準の連結間隔11oより2.5oも車間が縮まり実機のリア リティーにかなり近づくことになる。 恐らく、R750の急曲線レールも走行できる筈である(筆者は未 テスト)。 走行の実利と見栄えの両立を図るには最も妥当なところでは ないだろうか。 車間8.5oの場合は幌内押しバネの長さ調整が要る。 |
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車体の外見で目立つのは幌吊りである(写真上の左と中段)。 TOMIXは別部品として妻に差し込むようになっているが、KATOは妻と一 体の簡略表現となっている。 妻の両端につく「雨樋(とい)」もTOMIXは立体的。KATOは平坦。 これは通過幌側の扉も同じ(写真中段)。 車内扉(写真上段の右と左写真)の表現もTOMIXは立体感を出しているが KATOは平坦表現に止まる。 デッキの手すり表現も両者によって異なる(写真上段左)。 |