歴史・戦史 模型で蘇る「疾風」0

陸軍四式戦闘機「疾風」

Army Type 4 fighter "Hayate"

1/48モーターライジング   知覧特攻基地 | 搭乗員軍刀 | 軍刀目次 | ホーム

1/48 モーターライジング・モデル 1/48 Motor inclusion scale model







成増基地・帝都防衛 飛行第47戦隊第三飛行隊桜隊 (本土防衛部隊識別標識=方形白地に日の丸)

 陸軍は、昭和16年12月、中島飛行機に対して「キ-84」(キ番号は陸軍機の試作開発代用番号)の開発を命じた。
 中島飛行機太田製作所の小山悌技師長の下で、昭和18年3月に試作一号機が完成した。

  諸元:
   発動機
:   ハ四五(離昇2,000馬力)、
   最大速度: 624km/h(高度6,000m)。戦後、米軍のテストでは、高性能プラグやハイオク燃料の使用などで最高速度689km/h
         を記録し、日本最良の戦闘機と賞賛された。因みにレシプロ機の理論限界速度は690Km/hと言われている
   武装:    胴体に12,7o「ホ一〇三」機関銃2門、主翼内に20o「ホ五」機関砲2門
   上昇限度: 高度12,400m
   航続距離: 2,500km
     
 陸軍の制式採用は昭和19年4月になるが、戦況の逼迫により、制式採用前に増加試作機の名目で約100機が生産され実戦配備された。
 開戦初頭の「零戦」・「隼」は1,000馬力級の軽戦闘機であり、速度は530キロメートル前後であった。
 「疾風」は2,000馬力級エンジン搭載の単座重戦闘機で、「大東亜決戦機」と称され、各型3,500機以上が生産された。
 海軍零式艦上戦闘機、陸軍一式戦闘機「隼」に次いで三番目に多い生産機数となった。
 海軍の「紫電改」と共に日本を代表する最後の傑作戦闘機と言われる。
 然し、最後までエンジンとプロペラの故障に苦しんだ。
 この四式戦の愛称は珍しく国民から公募され、昭和20年4月11日に「はやて」と平仮名で発表された。
 従来の一式戦「隼」・二式単戦「鐘馗」・三式戦「飛燕」と続いた漢字の愛称と異なる為に、その後、「疾風」(しっぷう=はやて)の漢字を当てるようになった。

 「疾風」標準塗装:   機体上面: 陸軍航空機規格「黄緑7号」= 航格「緑色1-1」 (暗いオリーブドラブ色に近い)
 (昭和19年中期以降)  機体下面: 陸軍航空機規格「灰緑1号」= 航格「灰色2-6」  航格 = 日本航空機規格8609

注) 戦後永く、陸・海軍々用機塗装色は謎であった。零式艦戦初期塗装の「飴色掛かった灰色」はその典型である。
  四式戦「疾風」も、制式採用前の増加試作機が実戦に配備され、無塗装のこれら機体写真が多く残っていた為に「銀色無塗装」
  が脚光を浴びたが、これは例外であって、正式には領収後の軍で塗装され、後には製造会社で規定色の迷彩塗装が施されて軍に
  納入された。
  戦後の推測で、陸海軍機共に上面濃緑色、下面明灰白色の迷彩が定着していたが、新資料の発見で実態が次々に解明されてい
  る。この「疾風」の「黄緑7号」は緑味は無くて「褐色」に近い。
  
  強い直射光に晒された機体色は直ぐに褪色 (黄緑→鼠色→灰色) して仕舞い、見た人の記憶色が褪色の度合いに依り様々だった
  事も機体色が混乱した理由であった。
  昭和19年中期以前、前線で無塗装機体に、濃緑色や濃青色塗装をした機体もあった。
  鹿児島の知覧特攻遺品館に保存されている濃緑色機体は、戦後米国で再塗装されたもので、標準機体色とは違う。

  本サイトは EIZO ColorEdge CX240-CNX モニターを使用して sRGB、明るさ= 80cdで適正になるように色調を調整しています。
   EIZO、NEC、三菱電機のモニターディスプレイ以外の一般 PCセットディスプレイでは、正確な色でご覧戴けません。
   機体上面色には「緑味」がほとんどありませんので、画像が緑味がかって見える場合はそれを褐色に置き換えてご覧下さい。



実機白黒写真: 成増基地、飛行第47戦隊機(スピナーと尾翼部隊マークの色の濃さから第一(青)又は第二(赤)飛行隊の機体)


模型製作記 


 タミヤ1/48「疾風」模型キット (昭和57年当時) ベース + オリンパス製超小型モーター組込みの飛行状態とした。

 自作部品: 電源供給飛行台(ペラ回転数可変6Vボリュウム付き) 。
      プロペラ回転装置(モーター組み込みとペラ軸延長、カウリング、プロペラ、スピナーの着脱式工作=モーター保守の為)、
      風防 = 朴の木型から透明塩ビ板の絞り出し、可動風防下部のスカート再現、
      翼内機関砲 = 真鍮管 (砲身冷却穴加工)、
      ピトー管 = 針+真鍮管、
      アンテナ支柱 = 真鍮板の削り出し(折損防止の為)、
      落下増槽着脱式工作、
      燃料冷却装置、
      アンテナ線 = テグス、
      機体形状の修正。古いモデルの為に、カウリングとスピナー形状に難点がある。
 工作治具類: スピナー中心軸出し・プロペラ水平出し治具(精密加工業者に依頼。5p厚アクリル板に完全垂直穴加工)。
 精密工作機: トヨミニレースML-210フルセット(酒井特殊カメラ製作所=当時)。オリンポスアドコン4004T塗装々置。


飛行支柱: 2oφ真鍮管、管内を絶縁し1oφ
真鍮棒を通して機体に電源供給




 機体のリベット表現は省略した。古いモデルの凸モールドを全て筋堀りとした。
 「疾風」の特徴である四翅プロペラが高速回転すると、機体は稍前進して静止する。
 塗装は新製時とした為にウェザリング処理はしなかった。
 ウェザリングをする為には、機体色を黄緑の褪色である「鼠色」又は「」灰色」にしなければ不自然となる為である。
       (工作着手昭和57年、平成8年完成、その間殆ど仕事多忙で放置していた)






  2013年12月8日より 無料カウンター 直接ご訪問(経由を含まず)
ページのトップへ

知覧特攻基地行  ホーム   
搭乗員軍刀 →
Chiran Special-Attack Unit base Table of contents  Guntō for crews →