村田刀誕生の経緯 | 軍刀 | 軍刀について(軍刀抄目次) |
← 銘: 模軍刀術御練習用御太刀 於東京砲兵工廠製作之 裏銘:
大正八年八月吉日 →
シリアルa@116 東京砲兵工廠標章刻印 銘から推測して、大正天皇の第二皇子雍仁(やすひと)親王(後の秩父宮)が陸士にご
入校された時、軍刀術の練習用に刀が献上されたとの推定が成り立つ。 この刀はその太刀を写したか、或は、謂われのある刀は複数作刀するのを常と していたので、その中の一振りではあるまいか。 そうだとすれば、雍仁親王の御太刀も東京砲兵工廠の作となる。 刀姿は蜈蚣切丸そのもので、村田刀の原型である。 この刀は焼き刃の状態から手作りの刀と推測される。 村田少将の退役後であり、横山祐包、森岡政吉などの専属名工の手になるもの であろうか。村田刀の原型が確認出来る貴重な刀と言えよう。 |
← 銘: 小銃兼正 裏銘: 明治廿三(?)年十月 → シリアルa@7-17 茎はかなり朽ちていて、銘が読み取り辛い。 更に、目釘穴の為、正確な年期が読み取れない。 もし、廿三年が正しいとすれば、明治廿四年の軍採用前に造られた試作 刀身又は量産試作刀身という事になる。 村田経芳の篆書(てんしょ)を二文字に合成した刻印が見当たらない。 |
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