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兜
金 金具の色は「銅鍍金」、桜花葉は肉厚 猿手 規定通りの丸紐 |
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ヒンジ開閉式第二佩鐶 佩鐶裏面は革張り |
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宮口一貫齊靖廣 二代目一貫齊宮口正房の嫡子。笠間繁繼に師事。 昭和7年、閑院宮春仁王殿下の短刀ご鍛錬に際し相槌を務める。 昭和8年、九段の日本刀鍛錬会主任刀匠。 昭和11年、男爵・大倉喜七郎の大倉鍛錬場の主任刀匠。 初銘・壽廣、國護同人。 伊勢大神宮御神鉾、官幣大社春日神社御神鉾謹作。 昭和15年、藤田中将より汪精衛への贈呈刀を鍛え、刀身に自ら 破邪顕正の文字を刻す。 備前傳、山城傳に優れ、彫刻も得意とした。 昭和 31年 3月、60歳にて没す |
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太刀銘: 靖廣謹作 裏銘: 昭和九年五月吉日 |
拝受者: 川上清康 陸軍(砲兵)中佐 明治 43年2月6日、神奈川県生まれ 陸軍幼年学校 27期(御賜) 昭和 5年7月19日、陸軍士官学校42期卒 (御賜) 昭和 5年10月25日、陸軍少尉任官 陸軍砲工学校高等科第40期 (昭和9年11月26日卒・中尉) 御賜軍刀拝受 昭和 14年12月、関東軍に配属 昭和 19年3月16日、正六位叙勲 昭和 19年5月、陸軍兵器行政本部総務部々員 昭和 19年10月、兵器長官部々員 |
外箱上蓋四隅の菊花彫り |
外箱に収められた桐箱は経時変化が少ない。拝領時から外箱に収められていたと思われる。 外箱が拝領附属品なのかは不明 |
陸軍用箋に書かれた御賜軍刀・靖廣の説明 文章から、刀の知識を有する者が拝受者・川上清康中尉(拝受時) に靖廣刀の所感を述べたものと思われる 昭和九年五月吉日 靖廣謹作 右御賜※御軍刀は 腰反り、ふんばり強く小切先にして姿備前傳と相見え 中直刃締まりて匂足入りたる具合は相州貞宗の三哲の一人として 知られたる 備前國畠田守家(もりいえ)系統二代元重写かと思料せら れる」 ※「おんし」は一般的に使われている「恩賜」ではなく「御賜」である点 に注意。「御賜」が正式呼称であったことが窺える |
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