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東京帝国大学工科大学(学部という呼称は後世)教授の俵博士は日本冶金学の泰斗として有名で ある。 初めて日本刀の解析に科学のメスを入れられた。 博士の研究は明治39年〜大正13年の約20年の長期に亘る。 日本刀の科学的研究としては唯一とも言える名著である。 鋼材成分、肉取り、打撃中心、切味などの実質内容から地刃の発生原因など、学会誌や講演 で発表された論稿と、博士に協力した工科大学(工学部)研究室の論文を、博士を敬う人々が 後に纏めたものが本書である。 |
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高専も本例も、社会的信用度を背景にする人達は、社会に及ぼす影響を考えて情報発信には慎重を期すべきであろう。 本例とは関係無いが、特定の個人・団体の意を受けて、有利に結論を導く「御用学者」と呼ばれる人達が世の中にかなり存在する。 肩書きや権威を信用するのは大変危険である。 日本刀に限れば、寧ろ権威者と称される人達が虚構を流し続けた元凶である。 これだけ虚妄が罷り通る美術工芸の分野を他に知らない。 他の工芸研究家達が、日本刀の分野を「外道」と蔑(さげす)むのも宜(む)べなるかなである。 正常な感覚を取り戻さないと、この不名誉は回復されない。 |
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