九四式軍刀 (1)0

昭 和 9 年 制 定 陸 軍 制 式 軍 刀

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 昭和の時代に入り、日本は次第に軍国主義的色彩が強くなった。
 国内世論も民族主義の風潮が昂まってきて、国軍創設以来サーベル形式であった軍刀もその影響を受けるようになった。
 昭和7年、陸軍は下士官・兵用三十二年式軍刀・乙の柄を日本刀形式に改訂した(三十二年式軍刀改)。
 これは柄のみ日本刀形式であって、鞘は従来通りのサーベル形式であった。
 昭和9年(1934年)2月14日、皇室令第三號で大元帥陛下の新御佩刀と、勅令第二十六號で陸軍の一般将校用新軍刀が制定された。
 西洋サーベルから日本の太刀を模した新たな外装への転換だった。
 これが大元帥陛下の新御軍刀であり、これと形状を同じくした陸軍将校用の制式軍刀(通称:九四式)である。
 陸軍記念日の3月10日施行となった。外装は古来の太刀を現代的にアレンジしたもので、二佩鐶を持つ完全太刀型軍刀であった。


大 元 帥 陛 下 御 佩 用 の 新 軍 刀


刀身は九段刀(刀匠名非公開)、外装は東京市新橋の(株)壽屋商店謹製
将校用との相違点は鎺(はばき)の菊花紋、目貫の三連菊花紋と刀緒 (大元帥佩刀を参照)

(写真資料ご提供: K.Morita 氏)


昭 和 九 年 制 定 ・ 将 校 用 制 式 軍 刀



第20師団(龍山=京城)歩兵第40旅団野砲兵第26連隊
左から清水康群少尉、身次保次少尉、中村弥太男少尉  陸軍士官学校第50期、昭和12年、少尉任官の記念撮影


九四式恩賜軍刀「靖憲」

    陸軍・恩賜軍刀: 靖憲: 近代刀(靖国刀)、(刃長: 67.0p・反り: 1.6p)、鉄鞘(帯青茶褐色、光沢塗)、透かし鐔、
                   全切羽装備、駐爪式、佐官刀緒付  (全長100.5p)

                                    


外装は制式規定通り。鍔は金色。鞘、金具、柄糸は茶褐色。丸紐猿手。未使用に近い状態。












着脱式第二佩鐶を外した状況








  


  ハバキに恩賜の刻印
 

                          





 銘: 靖憲謹作 (靖国刀匠)

 本名: 小谷憲三。明治42年(1909)に広島県で生まれた。昭和8年(1933)に梶山靖徳の先手として日本刀鍛練会に入会。
 昭和10年(1935)に林陸軍大臣より「靖憲」の刀匠銘を受銘。第二回陸軍々刀展覧会々長賞を受賞。
 昭和13年(1938)には自宅にも鍛練場を開設し造刀を開始した。銘は「武憲」と切った。



着脱第二佩鐶三種




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           御賜軍刀・靖廣    無名古刀・鮫皮巻木鞘    陸軍九四式新軍刀制定


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