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青森聯隊區將校團昭和8年10月團報表紙 |
兼用刀(指揮刀型軍刀)に就て 曩(さき)に當局の發案に依り造兵廠及關係方面に於て研究中であった、刀劍鋼を以て製作したる 指揮刀と軍刀との兼用刀は今回試製及試斬を完了し、當局より一般に發表し廣く利用方を普及 奨励せらるゝことゝなった。 今次事變の實績に徴するも、緩急の際出動に方(あた)り在郷將校等にして軍刀の調整に多大の困 難を感じたる向も尠くない固(もと)より將校として平時より指揮刀と共に軍刀を整備するの緊要 なることは茲(ここ)に喋々(ちょうちょう=しゃべる)を要せない。 併(しか)しながら在郷者としては指揮刀と軍刀との兩者の整備に就ては其實行上亦(また)自ら考慮 を要する點があって、今日迄動(やや)もすれば徹底を缺(か)く嫌があったが、今回發表の兼用刀 (指揮刀型軍刀)は平時は通常滅刃して指揮刀として使用せられ、戰時は動員と共に軍隊の刀劍 附刃器に依りて附刃し、軍刀として使用し得るものなるを以て、所謂(いわゆる)一擧兩得、一石二 鳥の重寶なものであり、又價格も比較的廉價(れんか=安い)(壹振約二十四五圓の見込)である。 此際特に幹部候補生出身の在郷將校及特務曹長にして専用の軍刀未整備の各位に之を推奨する 次第である。 尚兼用刀と九一式下士用刀、三十二年式軍刀及日本刀等との切味に關する試斬の成績比較は 別表の通りで、相當の切味を有している。 |
取扱略符 | 刀身種別 | 握り柄 |
全 長 | 價 格 |
A |
(長) 約680o |
片手半 | 約930o | 24圓 |
B |
片手 | 約890o | 23圓50銭 | |
C |
(短) 約665o |
片手半 | 約910o | 24圓 |
D |
片手 | 約870o | 23圓50銭 |
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